築180年の歴史ある家を残す為に、古民家再生計画が始まりました。
さすがに、180年経っている為に、いたるところに傷みが出てきています。
茅葺屋根の茅を剥がして、全て下します。
屋根を解体したので、材料が濡れないようにシートを張りました。
解体するのにあたって柱や梁を取り除く場所があるので、足場を使って材料を支えています。
増築部分の基礎を立ち上げました。既存部分との高さの取合いが難しかったです。
土台が入りました。既存部分は京間で、増築部分が関東間なので、材料の長さを合わせるのが難しいです。
既存の母屋を解体して、新たに屋根を造る為に架台を組みました。
既存の梁が、全て太鼓梁なので天板の高さがそれぞれ違う為、今回の架台で高さを調整しました。
架台の上に、柱といってもおかしくないほどの長い束が立ち並び、小屋梁が組めました。
小屋を組むのと同時に、鼻先のセガイ隅木を取り付けました。
棟木が上がり、母屋が組み終わったのでタル木を打ち始めました。
軒天部分は、化粧仕上げなので野地板、タル木が化粧に仕上がっています。
タル木が打ち終わったので、野地板を張りました。
屋根勾配が急なので、野地板を張るのがとても難しく、棟から軒先に向けて足場を確保しながら張り下がりました。
内部の造作工事が始まりました。既存の梁を抜き取り、新しい梁を入れて補強した後に、取り外した梁を磨いて化粧として入れなおしました。
屋根板金が葺けました。正面から見ると、とても住宅とは思えないほど格好がよく、お店のような印象があります。
屋根板金を葺くのに、勾配が急なので屋根に足場を組んで足場を頼りに施工しました。
小屋裏のタル木に、輻射熱を遮るタイベックシルバーシートを貼りました。遮熱効果があるので、冷暖房の効果が上がります。
天井裏に、貼った物と同じ遮熱シートを外壁にも貼ります。
天井裏に、貼った物と同じ遮熱シートを外壁にも貼ります。
天井下地を化粧梁が見えるように梁の上で組んでいます。
天井仕上げには、シナベニヤを市松模様になるように切張りします。
内装は、腰壁と漆喰仕上げの部屋と杉板張りの部屋があります。
杉板張り仕上げの内装写真です。
サッシ部分に、木製面格子を取り付けました。古民家ですので、アルミの面格子を付けると見栄えがしないので 木で造りました。
玄関のサッシは、建具屋さんに造ってもらった木製サッシが付きます。
施工時に、取り外した梁材を利用して、テーブルを造りました。
足場が、外れて全体を通して見れるようになりました。
背面は、屋根に凹凸があるので正面とは違う表情をしています。
工務店の社長が造ったお手製神棚です。
玄関の床は、たたき仕上げになっています。
床の間の壁が、仕上がり色が付きました。